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March 11, 2005

椎名林檎 / 警告

ああ、そこからの出口なら助言したつもりだったのに!
 
ある日、僕はきみと出かけた。きみのいる穴ぼこの中に一緒にもぐる短い旅だった。2メートル、5メートル、ああ、確かに暗くて寒い穴だった。きみはそこから出なきゃいけない。でもその手段をいつも間違えて生きてきた。僕が指摘するときみは泣きだしてしまう。今までの自分を全部否定しなきゃいけないと泣きだしてしまう。僕も底にちょっと足先をつけた、と思う。冷たく暗いきみの穴ぼこ。僕の這い上がりかたを見せてあげたかった。信じようと信じまいと、それも選択肢の一つで可能であると言いたかった。
 
 
 夏に見たのは実在しない人だった
 寒くなる迄知らないで愛してしまった
 今頃になってから「全部演じていた」なんて
 受話器越しに泣かれたってこっちが泣きそう

 
 
いつのまにか、きみは何年もやり慣れた方法に戻してしまったのね。その穴から出してあげたかったのに。それは傲慢なことだったのか?僕はそうは思わないんだけど。

それは間違ってるよ、ってゆったのに。殻を一枚ずつ。むき身のきみが心もとなげにそこにいた。拠る辺なさなんていつものことだろ?上がっておいでよ、って言った声がきみに少しは届いたと、思ったんだけどな。都合よくきみはわすれてしまうのだ。

きみにとっては出来レースでも、終わりが来るその日までそのことをわかんない人間もいるんだよ。
 
 
 「嘘はつきつかれるもの」あなたはそう笑うが
 間抜けな私をはじめ 不可能な人種もいる

 
 
楽なほうに楽なほうに逃げんじゃねえよ?少なくとも、もう誰も泣かさないでよ。ねえ、もう誰かを泣かさないできみは生きていけないの。泣くほうがどうかしてるなんて意地悪なこと言わないでよ。優しかったじゃん。優しくだってできるくせに。

うん、きみはとてつもなく、優しい。

Posted by gemini at 10:35 PM | TrackBack (2672)

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January 20, 2005

渦/ポルノグラフィティ

凍えたよ 空の下
裸のまま追い出して
聞いててよ 頭ん中
軋んだガラクタの音

私を置いていかないで下さい。
あなたの悪い癖だ。
そうやって、私の事考えずにどんどん先へ行ってしまうのは。
私の事?
いえ、他人という類に括ってみても同じ事。
私は今でも、あなた中心に世界が回っている。
あなたが起きればそれが朝であって。
あなたがソファで二度寝を始めればそれが昼。
あなたがベッドにダイブしたらそれは紛れもない夜。
・・・本当に、世界があなたに合わせている。
・・・本当に、私の世界だけが、あなたのみに。
適応。

ひとりきりにしないで
洗ってよからだじゅう
息とめとくからさぁ

孤独は寂しいと教えてくれたのはあなただ。
孤独に寂しい笑顔で、教えてくれたのはあなただ。
孤独とは、高嶺の花と勘違いしていた私に。
真理を教えてくれたのはあなただ。
・・・けれど。
その身を犠牲にさせてまで、私は孤独の意味など知りたくはなかった。
あなたの心臓が波打たないのなら、私は意味の意味も忘れてしまえる。
あなたが私の存在意義でした。
あなたを幸せにする事が私の存在意義でした。
・・・何故なんですか。
・・・教えて下さいよ、頼みます。

合わせた指先から
かすか僕に届く 甘い鼓動

嘘だ。
嘘に違いない。
だってあなたは死んでいて、もう私は十分過ぎるほどにその孤独を感じた。
それなのに何故まだあなたは生きているかのように見せかけるの。
・・・変人ですね。
・・・変態とも、いいますね。
蝶が姿を変える方の変態じゃないですよ。
・・・ただ私はそんな変人で変態な所も過不足なく愛していました。

例えば学校をサボろうと思っていた私に、人の死の意味を語る所とか。
そんな生臭い話題を、ラッシュ過ぎの電車内で懇々と力説する所とか。
・・・更に言うならば、迷惑そうにしている私の表情を読もうともしない無神経さと
か。

そして行く先を無くしたのが
ここにあるたったひとつのまぎれもない真実

真実なんて、誰にでも作れますよね。
嘘だってその人が真実だと思い込めばそれは真実に成り得る。
・・・これも、受け売りだ。
・・・あなたの。
でも事実は隠せない。
事実はどう人が思おうと事実でしかなく、それは起こってしまった事でしかない。
だから。
あなたの高尚な考えに乗っ取って思考するならば。
あなたが死んだという事は、真実ではなく、事実でしかない。

・・・哀し過ぎますね。
・・・悲し過ぎますよ。

あなたを憎むほどに
揺れて乱れ叫ぶ僕がいる
人は儚いものに
なぜかこんな惹かれ続けてしまう

ええ。
あなたを刺した刃についた血を舐める程、私は変態ではないって事ですよ。
・・・これも、事実です。

(渦/ポルノグラフィティ)

***************
Posted by cena

Posted by セナ at 04:56 AM | TrackBack (590)

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December 15, 2004

『和田アキ子 / 悲しい歌』


 とても悲しい歌が出来た
 けさ 目を醒ましたときに
 あんまり悲しい歌だから
 きみに聴かせたくないけど
 
 とても悲しい話がある
 きみもたぶん気がついてる
 本当に悲しいことだけど
 ふたりの愛は終わった

 
 
形骸化した蜜月のある夜、きみにひとつの願い事を言った。ふたりは確かに同じ夜に眠り、抱き合って、同じ朝を迎えるのだけど、ぎゅってしてよ、と言ったら確かに抱きしめてくれたのだけど、わかったのはもうそこに心はないという事実その再確認だけだった。

おやすみを言って寝返りを打って、きみが寝息を立て始めるころまでとりあえず泣いた。

あんまり悲しい話なのできみが切り出さずにいる間に気がついてしまったわたしは、小さい決心をしてきみの寝転がるおこたの横にすべりこんで、チューしていい?などと訊いた。きみが拒否しないことは知っていた。いつのまにか、もう何度もそういうふうに心ないキスをしていたからね。

すこしだけ長い時間、くちびるをくっつけるだけのキスをした。

最後にキスしたのがいつでどんなキスだったのか、きみは憶えていないだろう。最後に抱きしめてくれたのが何月何日でわたしが笑っていたのか泣いていたのかきみは憶えていないだろう。

とても悲しい話がある。終わってしまうふたりの愛に、わたしだけがそんなふうに勝手に記念の何かを残して、すこしずつ、顔をそちらに向けたままで後ずさりするように、そおっとそおっと、離れていった。ぼんやりと笑ったままで、すこしずつ。気付かれない程度の速さで、すこしずつ。
 
 

 こうして ふたり抱き合って
 同じ朝を迎えた

 ごめんね
 ぼくはきみのこと
 あんなに愛してたのに
 ごめんね
 ぼくだけをきみは
 こんなに信じてたのに
 ごめんね
 ぼくはきみのこと
 あんなに愛してたのに
 ごめんね
 だけどいつの日か
 みんな忘れるはず

 
 
とても悲しい話だけど、そうしてわたしの声は、もう遠ざかったきみに届かなくなった。うん、そうだね。それは、とても悲しい話なのだけど。
 
 
(戦争に反対する唯一の手段は。 - ピチカート・ファイヴのうたとことば - -music and words of pizzicato five-  2002/03/31)

Posted by gemini at 06:36 PM | TrackBack (826)

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November 23, 2004

『スピッツ / スピカ』

とても寝起きが悪い。
寝付きも悪いが、それ以上に寝起きが非常に悪い。
午前六時半に携帯のアラームをセットしているが起きた試しはない。

だけど、これ以上遅れるとまずい七時十五分に、二度寝の誘惑に負けることが稀にあるとはいえ、前日によほどの睡眠不足出なければ必ず起きる手段がある。
二階の西側の、冬は寒く、夏は暑いこの最低な環境のホコリ臭い部屋で確実に目を覚ます手段がある。
方法は至って簡単で、甲高い長い音の後に飛び出すような前奏をボロボロのスピーカーからこだまさせるあの曲をタイマーにセットするだけ。

大抵の人は自分の現状に満足しきってはいない。「最悪ではない」という妥協で生きている。
目覚ましなんてモノをセットする理由はただ一つで、定時までにどこかに行かなければならないのだ。それも、自発的には出きれば避けたい理由で。

休みの日のように昼まで眠りにつき、起きたら起きたでもそもそと食事を食べながらテレビを見て過ごす。そんな生活を誰もが幼稚園から望んでいるに違いない。

出社なり登校した後も、楽しいこともあるとはいえ嫌な事の方が圧倒的に多い。
それは別に、自分に振りかかることでなくても
「陰鬱とした悲惨な文字が並ぶテレビ画面」
「朝のラッシュの中、到着目前での人身事故のアナウンス」
こんな事は山ほどある。
どれも知ったタイミングが悪ければ気分は朝から爽快の真逆だ。

けれど、生きるためには起きない訳にはいかない。
そんな事を布団の中で考え、仕方なく出てくる。

ただ、嫌な事がある事を少しでも覚悟していると、その日だけでも強くいられる。
その上、少しでも希望なんか見出してれば完全には神経なり体をすり減らさなくて済む。
だから、あの曲をスピーカーにセットする。
 
 
 幸せは途切れながらも 続くのです
 
 
そうやって調子の良い奴も、変わり者も、純朴過ぎる人も、残忍な犯罪者も
決して独りじゃ生きていけないから起きる朝が生まれて、その中で僕達は生活する。
 
 
(スピッツ / スピカ 1998/07/07)
 
 
-------
wrote by

Posted by anonymity at 12:56 PM | TrackBack (0)

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August 24, 2004

『ROSA LUXEMBURG / ひなたぼっこ』

その喫茶店は何度か来たことがある店だった。彼女が神戸の土産に買ってきたくれたトリコロールのぴかぴかしたライターと薄荷煙草、アイスコーヒー二つが乗ったテーブルは、小さくて几帳面に真四角で。

彼女は背筋を伸ばしてストローで氷をつついてる。カランカランと氷がまわる。二人にはもう、繰り出され続ける息も出来ぬほど笑える会話もないしだからといって何か思い出話などするのもやだし、でも気まずいこともなくただ他愛ないことをすこし話してすこし笑ってた。

「駅まで送ってくわ」
「ん。じゃあ行こうか」

ターミナルには立派な歩道橋がある。階段の下でなんとなく手をつないだ。のぼりきって真ん中あたりで僕らは立ち止まって、手すりにもたれて煙草を点けると陽はもうビルの陰まで沈んでて、もう秋みたいなひつじ雲が金色で、飛行機雲がにじんでる。僕らの背中の方角に彼女の家、右手の、ずっと向こうのほうには、僕らが通ってた学校。彼女は長袖からちょこっと指をだして、てすりを掴んで下の車やら空やらにぼんやり目をやりながら小さな声でなにか歌ってた。
 
 
 夏になればすぐ裸足になっーて
 君のことも まだ知らないこーろー
 君が好きな 丸い帽子 ちょこんとかぶって歌ーってた―♪

 
 
僕らは今日、昔みたいに過ごした。昨日電話で約束したんだ。
「明日さー、普通に、昔みたいに買いものとかお茶とか行こうよ」
「昔みたいに?」
「今日のこの話とかしないで、一日だけ、全部忘れて。もう一回だけ」
「いいよ、何にも言わない。約束する」
 
そして約束を守った僕らは、この歩道橋を降りたらお別れだった。彼女が、たぶん無意識に口ずさんでいるその曲は僕らがよく聴いてた懐かしい曲だった。僕の煙草の煙は細く昇って、すぐ空にまぎれて見えなくなった。
「おー、次の約束、は今日はナシだな」
「ナシだねぇ……あ。」
「うん?」
彼女は笑ってた。いいこと思いついたときの顔だった。
「千円貸してくれる?」
「いいよ」

僕が渡した千円札を歩道橋の手摺りに乗せて、彼女が大事にしている万年筆ではしっこに小さく何か書いてる。「切符買うとき、これ使わせてもらうから」彼女が見せてくれたその千円札のすみっこに、「次の約束」という小さなブルーブラックの文字。
「どっかで服でも買ったとき、お釣りのなかにこれが混じってたら電話して」
「ありえねーよバカ」
「ハハハ。会えたら千円返すよ」
 
それから、彼女は、手を振った。

僕は笑ってみせるだけで精一杯で、僕のいない街にまぎれて見えなくなっていってしまう彼女を、ただつっ立って見送った。
 
   
 骨だけになって でもでもいつも好ーき―
 山ほどの愛で ごろごろいつも好ーき― …♪

 
 
(ROSA LUXEMBURG / STAY BUT EAT MID-1502 1987/07/21)

Posted by gemini at 12:29 AM | TrackBack (733)

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August 02, 2004

矢野絢子 / てろてろ (The other side _ Flower standing in sound)

僕は、新しい世界を見たかった。
僕は、刺激が欲しかった。
僕は、知りたかった、吸収したかった、胸打たれたかった。


僕は、震えたかった。
この新しい、場所で。


知らない所に行きたいな 一人歩いて
大きな木陰で雨やどりをしたり
風に揺れてどこまでも
青い草の中を歩いて行きたいな
柔らかな土の匂い


初めて、君の、表現するものを見たときの感動は、忘れられなくて、
僕は完全に、君に魅了されていて、絶対、僕はこの人を好きになる、と思った。
恋愛かどうかは、わからないし、それは関係のないことで、
少なくとも、あの頃の僕にとっては、どうでもよかった。


どうでもいい、だなんて言って。まんまと、恋をした。
恋に変わったということじゃない。僕が、この気持ちを、恋として、表したというだけ。


付き合っている人が居た。
気持ちを表すということを、繰り返すとしたら、それは情だと言えたかもしれないけれど、
情という感情の実感もないままに、それを情と言うことができるのかはわからなかったし、
君が僕を抱きしめる作業や、僕への気持ちを溢れさせるものを拾うことは、胸がぎゅう、と、
千切れるような感覚があって。
好きだった。
それだけは、間違いなかった。好きだった。
誰に言っても、自分に言っても、全く、響かない、この言葉を、僕は僕の中で、何度も。
好きだった。


知らない所に行きたいな 嘘だよ本当はね
ここに居たい ここに居たいんだ
僕は間抜けな顔をしているだろう
泣き虫弱虫でおまけにへっぴりごしで
てろてろおかしいね
僕よりは大きなこの町の固い道の上を
てろてろ自転車で時々パンクもするよ
一日に何回も同じ道を通って
夜には泣きそうになっても


自分の気持ちに整理をつけるということを、しないといけないと思っていたし、
することが、誠実さだと、思い込んで。
でも、ただ素直に、正直に気持ちを受け止めたところで、
僕はどこにも行けないことがわかっていた。
僕は欲張りで、人の気持ちに愚鈍で、そのことを知っていても、理解はしていなくて、
全て欲しかった。自分の望むもの、全て。
でも、全て、って、どこまでだろう。僕の望む全て。
欲しいと思うものが、手に入らない、って、どういうことだろう。
失う。捨てる。無くす。
変わる。変わること。
それは、自己弁護でしかない。


僕は、新しい世界を見たかった。
僕は、刺激が欲しかった。
僕は、知りたかった、吸収したかった、胸打たれたかった。


そうして、古きを捨てることに、決めた。


本当はいつも誰よりも
君の事を思っているんだ
誰にも負けないくらい
君のそばにいたいんだ

街灯の灯りが星の光を消しても
傾いた夕日は本当に素晴らしかったよ


ほんとうに、僕は全ての事象は、半々の確立だと思っていて、
ある、ない、
する、しない、
自分で取捨選択をして、つくり、進んでいくものだと思っていて。
だけど、ない、という言葉でくくれるだろうか。
君が無くなる、って、なんだ。
君は居るのに。


居る。けれど、居ない。居ないんだ。


本当はいつも誰よりも
君の事を思っているんだ
本当はいつも誰よりも
君の事を思っているんだ
本当はいつも誰よりも
君の事を思っているんだ
誰にも負けないくらい
君のそばにいたいんだ


街灯の灯りが星の光を消しても


僕の好きな人は、頭がよくて、鈍くて、敏感で、怖がりで、小さくて、大きくて、深くて、浅はかで、強くて、情けなくて、意志が強くて、優柔不断で、かわいくて、憎たらしくて、僕を好きだ。僕が好きだ。


僕は、新しい世界を見る。
僕は、刺激を得る。
僕は、知る、吸収する、胸打たれる。


僕は、震えているんだ。
この新しい、場所で。


僕よりは多きなこの町の固い道の上を
てろてろ自転車で時々パンクもするけど
ここに居る僕がさわれるもの全部
愛してゆきたいんだ
いつの日か


いつの日か。
愛しい人へ。

Posted by pomado at 10:03 PM | TrackBack (315)

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PINKLOOP / Flower standing in sound

例えば、一般的に、ドラマや漫画やコントで「ベタやなー」と言われることは、本当にベタ過ぎて、実際やったこともやられたこともない。ベタやなー、だって。人に向けて言ったことなんて、ない。なかったよ。皆無だ。


「子供が出来てもいいようにさー、此処に就職するよ」
「とりあえずは、この辺りに住もうね」
当たり前のように、将来のことを話していた。それが、幸せだとか、確実なものだとか、そんなんじゃない。ただ、話していた。自然と、約束だの、拘束だの、そういうことをしていた。


君が、うつむいて、私に「大好きです」と言ったあの日から、ちょうど2年にはあと3日足りなかった、1年363日のあの日、私達は別れた。終わりはいつでもあっけない、と言えればな。終わりなんて、あやふやで、何の確信もなかった。繋がりも、結果的に何の確信もなかった。君は私を好きだと言いながら突き放し、友達だねと言いながらキスをした。セックスをした。
なんの確信もない。確信って、なんだよ。なんなんだよ。あれほど、あれほど、好きだと、確信していたのに。
別れたい、と、懇願したのは私だ。
別れようね、と、言ったのは君だ。
泣くつもりなんて全く無かったし、それが正しいことだなんて、変に胸はったりして、調子に乗って。でも、君は、泣いた。ぐしゃぐしゃに泣いた。君の涙を見るのは初めてで、たまらなかった。胸が痛い、なんて、そんな言葉でしか言えないのが悔しいくらい、がつん、とやられた。まんまと、涙は出てきて。二人して、うわんうわんうわん、なんて泣いたりして。車の運転ががくがくになって、きゃーきゃー言ったりして。うわんうわんうわん。


Like a morning woken by nightmare
What on earth are you looking at?

Can you see that I'm not nowhere?
What eles do you expect from me?

Anxiety, worry, question, hesitation
All are what we hide

Words given yesterday are words used to be given
Thought come to you the day are in the old days

目覚めの悪い朝のよう
アナタは一体どこを見ているの?

僕はここにいるよ
何が不満なの?

不安、心配、疑問、躊躇い
全て皆が持っているもの

昨日聞いた言葉が遠く昔の言葉に思う
アナタへの想いが昔のことに思う


なんでだろうなあ。
正しかったか、間違っていたか、そんなことは何の意味もなくて、
ただ、選んだ、それだけのことで、
後悔なんて、していないんだ、それでも、なんでだろうなあ。
むちゃくちゃに苦しいんだ。


別れって、そういうもんだろうか。


なんか、気付いたら、山中湖にいて。私達ときたら。
もう、なんていうか、別れていて。既に。そういう状況で。
星を見たんだ。


ベタやな。


あー、付き合ってたら、最高だったのにな。
付き合ってたら、無茶苦茶に抱きしめたのにな。
付き合ってたら、無茶苦茶に、キスしたのにな。


君はそう言ってだけど、「付き合っていない」私達は、最高の気分で、今度は綺麗な涙なんて流したりしちゃって、拭いたりしちゃって、抱きしめたりしちゃって、キスしたりしちゃって。
情けない男女、2人、ボディーボードを砂の上に敷いて、星を見たんだ。


Please let me stay right beside you
Please don't keep my hands apart from you
No other words are necessary
The fact you are here comforts me

どうか側にいさせて
どうか手を離さないで
他には何もいらない
アナタがいるだけで


ねえ、本当に、恋愛っていうのは面倒でさ。でも、最高のもので。ずっとすがっていて、時に投げ出したりして。
でも恋愛という形式より、何よりも、君が好きだった。
君という人が大事だ。
言葉にしても、それは本当に、うやむやで、浮いてしまうけれど、君に居てほしいんだ。
それだけ、というわけにいかないのが、僕ら、男女というものなんでしょうか。
ちくしょう、めんどくさい。めんどうで、すごく、愛しい感情。


時間が経って、朝日なんて、出てきて。
君は、スワンボードを跨ぎながら、桟橋の先まで行って、
せーので、指輪を投げようぜ。
そんなことを言った。


ベタやな。
ロードオブザリングだ。


いっせいの、せ、なんて、またベタベタなことを言いながら、投げた。
そうしたらさ、君はなんだか変な格好で、投げるの、大失敗して。
むちゃくちゃ、手前の方に、どぼん、と不恰好な音をたてて君の指輪が沈んだ。
時間差で、私の指輪、相当遠いところに、沈んだ。
音が聴こえないくらいのところで。
2人して、滑稽な顔をしてただろうな。笑って。
あーあ、湖の底でも、離れ離れ。なんて、君は言って、また、笑った。


朝日は、とても綺麗だった。
ほんとうにほんとうに、綺麗だった。美しかった。
目を閉じても、光が、まっすぐに私に入ってきたんだ。
そして、一瞬、目の前が暗くなったと思ったら、君にキスをされていた。


お互いの最後の捨て台詞。
「キスとか、すんなよ」
「太陽に、キスされたんだよ」


ベッタベタやな。


私は何も願えない。
けれど、思うよ。思い続けるよ。
どうか、君が幸せになりますように。
どうかどうか、私が幸せになりますように。
まだまだ、素直にそう思えるのは、先になりそうだけれどね。


きっといつかこの涙は出なくなって、
そうしたら、会いに行くよ。
私の大好きな、君に。
君の大好きな、私で。


Always I'm affraid that I lose something I treasure
Always I think hard to get away from what I am

It's like a flower standing in sound

いつも大切な何かを失うことを恐れていた
いつも逃げ出そうとしていた

まるで音の中に咲く花のように


愛しい君へ。

Posted by pomado at 08:58 PM | TrackBack (454)

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